地域共生社会実現に向けた取り組み

重層的支援体制整備とは何か

 重層的支援体制整備事業は、市町村において、既存の相談支援等の取り組みを活かし、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な相談支援を構築するため、相談支援(属性や世代を問わない相談の受け止め、アウトリーチの実施、多機関協働)、参加支援(社会生活を円滑に営む上で困難を有する者への社会参加への支援)、地域づくりに向けた支援(交流・参加・学びの機会のコーディネート)を一体的に実施するものです。これらの事業は個々バラバラに機能するのではなく、一体的に展開することで一層の効果が発揮されるものです。
 近年、8050問題、虐待、社会的孤立など住民の抱える生活課題・福祉課題はその要因が一つではなく複合的な要素が絡まり合って生み出されている実態があります。世代や属性で区切られた相談受付ではなく、どの相談窓口から入っても適切な支援先につなげる(=包括的相談支援)ことや相談者が社会とのつながりを絶やさないことの支援(=参加支援)、世代や属性を超えて交流できる居場所づくり(=地域づくり支援)などがこれらの課題を解決する一歩になります。
 支援が届いていない人に届けるアウトリーチ(=アウトリーチ等を通じた継続的支援)や様々な関係機関が連携して受け止める体制づくり(=多機関協働)を市町村全体で取り組むことで、より充実した事業展開を図ることにつながります。また、地域住民が地域の課題を一緒に考えて取り組みに参加することで、誰も取り残さない地域づくりの実現を図ることができます。

<厚生労働省資料より抜粋>

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