見守り新鮮情報 第503号
2025年1月30日
◆発行:独立行政法人国民生活センター◆
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毛染めによるアレルギーに注意 アナフィラキシーが起きることも
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旅行当日、自分で毛染めをした。その後車で空港に向かい、到着したらだんだん意識がもうろうとしてきた。空港の診療所で診てもらったところ「アナフィラキシーショックを起こしている」と言われ、救急車で近隣の病院に行き、抗アレルギー注射を打って事なきを得た。しかし、旅行には行けなかったし、まだ体調がすぐれない。染める前にパッチテストはしていない。(60歳代)
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<ひとこと助言>
★ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染めなどと呼ばれる)は、アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい傾向があります。また、様々な症状が現れる急性のアレルギーであるアナフィラキシーが起こることがあります。
★これまでに異常を感じたことがなくても、継続的に毛染めをするうちにアレルギーになることがあります。酸化染毛剤を使用する際は、必ず毎回パッチテストをしましょう。美容院などで行う際も注意が必要です。
★酸化染毛剤により一度でも、かゆみ、赤み、痛みなどの異常があった人は、以後の使用は絶対にやめてください。パッチテストもしないでください。一度目のアレルギー症状が軽くても、使用し続けるとしだいに症状が重くなる場合があります。
★異常を感じた場合は、使用を止めて、医療機関を受診しましょう。
イラスト入りリーフレット(PDF形式)はこちらのURLからご覧いただけます。
https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mglist.html
※リーフレットの文面はメールマガジンと同じものです。
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本情報は、都道府県等の消費者行政担当部署等からの情報をもとに編集・発行しています。
<参考>
毛染めによるアレルギーに御注意!(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/information_001
毛染めによる皮膚障害[PDF形式](消費者安全調査委員会)
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_008/pdf/8_houkoku.pdf
●全国の消費生活センター等の相談窓口
https://www.kokusen.go.jp/map/index.html
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