地域の力地域で取り組む住民主体の助け合い活動

馬渕小地域 福祉委員会(精華町)

活動者数
小地域福祉委員19人
利用者数
約500人
活動場所
精華町菅井馬渕
活動内容
喫茶や見守り活動、生活支援、高齢者の昼食会、 世代間交流

多様な世代や地域の各団体が参加できる活動をひろげ、ともに助け合えるつながりづくりがすすめられています。

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地域コミュニティと連携した助け合いの地域づくり

関西文化学術研究都市として新興住宅地の開発が進み、流入人口が増えた精華町。高齢化率は20.3%と全国平均を下回り、高齢化を迎えるにはまだ時間的なゆとりがあると言えます。その中で、馬渕地区は、昭和40年代以降の住宅開発コミュニティであり、精華町の中では高齢化率は31.4%と高めです。
少子高齢化、核家族化の進む地域で住民同士のふれあい、助け合いをテーマに取り組みを始めています。
その中心となっているのが、住民主体の馬渕小地域福祉委員会。自治会長が代表となり、老人会、子育てサロン、高齢者サロン、民生委員、消防団など、既存の各団体をネットワークで結び、世代間交流などで地域の活性化と助け合いの風土を地域に根付かせることを目的としています。

親睦を目的とした活動から地域の安心と安全を高める活動へ

馬渕小地域福祉委員会の活動は、地域のイベントを利用した、世代間交流、高齢者の昼食会、見守り活動とコラボした生活支援です。代表の白川さんが「馬渕は約190世帯が集まる非常に仲の良い地域です」と言われるように地域の夏祭りやクリスマス会などのイベントには子どもから高齢者までたくさんの人が集まり、顔の見える関係作りの場となっています。独居高齢者を中心とした昼食会は年に1回実施され、住み慣れた地域で安心した生活を送ることができるように、高齢者と小地域福祉委員会との交流の場となり、お互いの近況を話したり、困りごとの相談をしたりと、和気あいあいとした雰囲気の中行われます。
馬渕小地域福祉委員会活動で今、最も力を入れているのが高齢者の見守り活動。見守り活動をしようと話し合った際、何も用がないのにわざわざ「見守る」ことはないだろうと委員会の中で意見が出たそうです。そこで着目したのが年5回もある大型ごみの収集です。高齢者にとって捨てたい家電や家具があっても収集場まで出しに行くのは一苦労。大型ごみの収集日の前には一人暮らしや高齢者世帯の各家を回り、「大型ごみで出しにくいものはないですか」「我々が協力して出しますよ」と訪問します。その際に、「最近、お体どうですか」「困りごとはないですか」と聞きながら回る見守りと生活支援をあわせた活動です。
馬渕小地域福祉委員会は、住み慣れた地域で、これからも安心して住み続けていける地域をめざしています。

社協のひとこと

【精華町社協】 見守り活動などこの取り組みを「見える化」することで、子どもから高齢者まで浸透しており、住人のニーズを住人が把握するようになりました。しっかり継続できるよう、社協もサポートしていきます 服部 亜紀子さん