久御山町の「地域見守りネットワーク事業」の一環として、栄3・4丁目の地域福祉会では、年25回に及ぶサロンの開催と声かけ訪問活動が行なわれています。
一人ひとりの健康に留意した、地域福祉会のサロン
「今日は、いつもより参加者が多かったね」、「また次回も来てもらえるよう、声かけしていきましょう」。栄3・4丁目地域福祉会の10人の協力員と社協職員が、「いきいきサロン」の終了後に、会場となった集会所に残って反省会を開いていました。ここには、血圧測定を行った看護師さんも出席、「○○さんの血圧が上がっていました」という報告には、「見守りの回数を増やして、注意するようにしましょう」と協力員が話し合います。
このサロンは65歳以上の住民を対象に毎月開催し、町から派遣された看護師さんが参加者の血圧測定と健康状態を聞き取り、町役場で交付される健康手帳に記録します。健康手帳は医療機関への通院にも持って行き、かかりつけ医師とも情報共有できる仕組みとなっています。
サロン活動と結び地域ぐるみのさりげない見守り
京都府の「絆ネット構築支援事業」を実施し、久御山町は「地域見守りネットワーク事業」を進めています。これは、社協が民生委員さんや自治会長などの協力機関とともに、地域を訪問する業者やお店、地域住民にお願いして、一人暮らしのお年寄りや高齢者世帯を地域ぐるみでさりげない見守りを行う取り組みです。「洗濯物が干したまま」、「新聞がポストに溜まっている」など、いつもと違う異変に気付いたら町社協に連絡、社協が速やかに状況確認を行う仕組みです。
栄3・4丁目地域福祉会の見守りもこの取り組みの一環で、サロン活動と一体に進められています。
地域住民と協力員とが近所の人を見守る活動
栄3・4丁目自治会に地域福祉活動の拠点となる地域福祉会が立ち上がったのは、1997年の11月。町や校区の平均より高い37.8%の高齢化率に対応し、2000年から「ふれあいサロン」、2002年からは「いきいきサロン」を開催。地域の居場所づくりとしての「誰でもサロン」も2013年から開催しています。サロンと見守り活動が地域福祉会によって結びつき、2014年には京都府社協の「訪問見守りボランティア強化支援事業」の助成を受け、よりきめ細かな見守り活動を行っています。
「ここは、50年程前にできた住宅街。住民の高齢化、独居高齢者の増加は重要な地域課題で、サロンを欠席された方には、近所に住む協力員がふくろう隊員活動をかねて見守りを行っています。」と支部長の田井由美さんは紹介してくれました。