久御山町災害ボランティアセンターでは、東日本大震災発災から8年目となる3月11日に合わせ、「平成30年度 地域防災・減災講座」を実施しました。
まず事務局から概要説明として、災害ボランティアセンター運営委員会の設置以降の取組、運営訓練の実施状況等を報告し、引き続いて"東日本大震災復興支援を通じて学んだこと~被災地支援での私の体験談~"と題して、京都府災害ボランティアセンター 元事務局長の秋元正保さんに東日本大震災での復興支援で体験談をお話いただきました。
秋元さんは「実際に赴いた発災後1週間の被災地では、テレビやインターネットを通した情報では伝わらない実態が明らかになった。6日間の支援期間の中で、インフラが壊滅し従来想定していた運営ノウハウや資機材等が全く使えず、災害ボランティアセンターの立ち上げにもままならない状況だった。このような状況下、かつて阪神淡路大震災で行った地域の人々に寄り添って避難所巡りを行うという、社協の原点に立ち返る活動から始め、当初支援活動に対して消極的だった地元スタッフに活気を取り戻してもらおうと思った」など、当時の体験談をお話しいただきました。
参加者からは講演後、「マニュアル等が使えない時、通用しない時のヒントをたくさんいただきました」「自己暗示や自己判断で災害について意見を述べる人が多く、避難もしない人が多いのが気掛かりです」「若い世代の人にもっと知ってもらえるような機会があれば」といった意見・感想をいただきました。
久御山町災害ボランティアセンターでは、次年度も引き続き啓蒙を行いつつ、災害時の災害ボランティアセンター組織の初動についての取組を推し進めていく予定です。